クリスマスの花

クリスマスの花(ポインセチア)


ポインセチアといえば、クリスマスを代表するお花ですよね。
そんなクリスマス花、ポインセチアの由来や育て方などをまとめてみました。

[ポインセチアとは]
トウダイグサ科常緑低木
園芸名:ポインセチア・プルケリーマ(プルケリーマとは「最上級の美しさを持つという意味)
      別名、クリスマスフラワー
和名:猩々木(しょうじょうぼく)
属名:ユーフォルビア
原産地:メキシコ西部、メキシコでは「ノーチェブエナ(聖夜)」と呼ばれています。
花言葉:「私の心は燃えている」燃えるような赤色は、熱烈な愛情表現とされています。
    
キリストの流した血の色、情熱を表わす「赤」と、永遠の命を象徴する「緑」を持つクリスマスの花
日本では、ポインセチアを主に鉢植えで親しんでいるのに対し、
2メートル以上の庭木として楽しむ国もあります。
北欧では古くから赤い色は魔よけの力があると信じられ、ポインセチアは魔よけの花とされています。

[ポインセチアの種類]
ポインセチアは赤色を初めとし、薄緑色のものや紫がかったもの、ピンク色、白色などたくさんの品種があり、
毎年のように新しい品種が作り出されています。

[ポインセチアの名前と由来]
ポインセチアの名前は19世紀の米国駐メキシコ大使であったポインセット氏に由来しています。
彼は優れた植物学者であり、メキシコに自生していたポインセチアを発見し、園芸用に改良しました。
この功績がたたえられ、氏の名前から「ポインセチア」と命名されたといわれています。

また、当時のメキシコのアズテク族という原住民達は、ポインセチアの白い樹液を解熱剤として使うなど、医療用にも使用していたそうです。
"属"名の"ユーフォルビア"も、ジャバ王専属の医師の名前にちなんだものです。
現在のタスコ(Taxco)付近の地域を起源地とするポインセチアは
アズテク族にCuetlaxochitlと呼ばれ、その花は輝くような色から『純粋牲のシンボル』とされていました。

17世紀に入りフランシスコ修道会の僧たちがタスコ付近に住みつき、
ポインセチアはその色と咲く時期から、キリストの流した血の色、情熱を表わす「赤」と、永遠の命を象徴する「緑」
を持つことから、誕生祭の行列に使われるようになりました。

日本には明治時代の1886年ごろに渡来しました。猿の赤い顔が苞葉の赤色に似ていることから、
和名は、「猩々木」(しょうじょうぼく)とされました。しかし、現在この名で呼ばれることはほとんどないようです。

[購入時のポイント]
花弁に見える部分はガクが変化したホウで、花はその中央の黄色い部分。鉢を購入する時はこの花が落ちていないものを。
ポインセチアの赤い部分は花ではなくて葉です。
また黄色や白を呈する品種もあります。

[基本的な育て方]
*置き場所
ポインセチアは10℃〜28℃位で育てることがポイントのひとつとなります。
日光を大変好む植物なので、日当たりのよい窓辺などにおいてください。
しかし、冬の寒い時期は窓辺の温度が下がりやすいので、
日中は窓辺に置き、夜間は室内の暖房が直接当たらない場所へ置いてください。
盛夏を除き、日光に十分当てた方が丈夫に育ちます。

*水やり
基本的には土の表面が乾いたら、鉢底から水が溢れるほどたっぷりと与えてください。
夏は乾燥に注意をし、冬は湿らし過ぎに注意してください。
季節を通して水やりは、午前中にたっぷりと与えるようにしてください。
鉢底に水を溜めると根腐れの原因になりますので、必ず水を捨てるようにしてください。

*肥料
基本的には、春の活動期に緩効性肥料や液体肥料を定期的に与えます。
色が付いてしまってからの肥料は少なく、薄くします。
冬期、開花している状態の株は根の成長が止まっていますので肥料は必要ありません。

*ポインセチアを毎年楽しむには
ポインセチアは短日性の植物で、1日のうちで夜のように暗い状態が13時間以上になると開花します。
開花にかかる日数は品種によって違いますが、60〜70日となります。
9月中旬頃から、夕方5時〜朝7時までダンボール等で覆ってください。

他にも冬を代表する、「クリスマスローズ」、赤い実を付けた「サンキライ」、緑の実「バーゼリア」
「ヒイラギ」や「モミ」を使ったクリスマスの花の贈り物はいかがでしょうか?

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